1-1 最も経済性に富んだ温泉井戸の建設を提案します。
一般的に井戸掘削会社は、井戸深度の深い温泉井戸を計画します。なぜならば、契約金額が増えるためです。温泉利用量(必要量)が1日当たり300㎥以上も必要な温泉施設であれば、湧出温泉温度1℃の差が大きなエネルギーコストの削減となるため、弊社でも同様な計画を推奨させていただいております。しかしながら、地中の地温勾配が低く(非火山性温泉)、下水道放流が必要(大都市圏)である場合など、温泉湧出可能量が300㎥以上であっても温泉利用量は100㎥以下と言う施設がほとんどです。
経済性を考えると温泉井戸は深く掘れば良いという訳ではありません。
弊社では、計画施設の集客規模、温泉利用方法、下水の排除方法等をヒアリングさせていただき、最も経済性の富んだ温泉井戸の井戸口径や井戸深度を提案させていただきます。
1-2 温泉井戸を長期間使用するための提案をします。
湧出される温泉の泉質により大きく異なってきますが、温泉井戸ケーシングを腐食させる成分を含む温泉が湧出される確率が高い場合、温泉揚湯ポンプ設置予定深度までは、口径の大きなケーシングを設置するよう計画します。
このことにより、温泉井戸の腐食が進行した際(井戸建設15年~20年後)にFRP製の二重ケーシングを施工しても温泉揚湯量を減少させずに済むこととなります。
上記の計画により、温泉井戸建設コストは割高なものとなりますが、温泉井戸を長期間安定して使用するためには非常に重要な項目です。
1-3 標準掘削口径より大きな口径で掘削を致します。
弊社では、温泉開発の成否の分れ目は、掘削そのものの技術は勿論のこと、温泉井戸の仕上げにあると確信しております。
標準掘削口径より大きな口径で掘削することにより、掘削内径とその中に挿入するケーシング外径とのクリアランスを大きく取ることができるため、セメンチング等の温泉井戸の仕上げの完成度が格段と上がり、浅部の地下水の混入を皆無とすることが出来、結果、温度ロスが少なく成分統計の多い温泉湧出に成功することとなります。
1-4 温泉水の浴槽水以外への利用方法の提案をします。
本件も、湧出される温泉泉質によって、その計画の内容が大きく異なってきますが、弊社では温泉水(排温泉水)のシャワー・カラン用水への利用をはじめとする浴槽水以外に温泉を利用する各種方法を提案させていただきます。
1-5 温泉ポンプモーター保護・温泉井戸モニタリング機能内蔵 温泉揚湯ポンプを提案します。
温泉揚湯ポンプの突発的事故を最小限に抑え、万が一においても温泉の枯渇現象をまねかないよう温泉井戸をモニタリングする機能を内蔵した温泉揚湯ポンプシステムをご提供させていただきます。
温泉掘削は一回限りですが、温泉揚湯ポンプのメンテナンスは数十年続くこととなり、温泉施設を運営する際のランニングコストの内、大きなファクターとなるものですので、細心の注意を払い計画すべきと考えます。
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